WGP 2004 11 13
今日(11月13日)の日本経済新聞の広告欄には、Hondaの広告があります。
その広告の中に、オートバイレースのWGPの写真がありました。
ロードレース世界選手権のモトGPクラスの写真です。
日本では、フォーミュラ1世界選手権の方が人気があり、
ロードレース世界選手権は、それほど人気がなく、残念です。
実は、私は、オートバイのロードレース世界選手権が好きで、
よく雑誌を買ったり、ビデオを買ったりして楽しみにしていました。
これは、もう、10年近く前の話です。
あの頃は、HondaのNSRは、トップスピードが高く、
他のメーカーのオートバイは、直線で、よく負けていました。
そこで、他の選手は、直線では勝負せずに、S字コーナーで勝負をしていました。
当時のSUZUKIのRGVに乗るケビン・シュワンツも、そういう勝負をしていました。
直線では、HondaのNSRに勝てませんので、
S字コーナーやブレーキングで、戦いを仕掛けるわけです。
それが、WGPレースの醍醐味となって、手に汗握るような「レース運び」となったのです。
この「レース運び」は、レーサー(選手)の作戦と経験によるものが大きかったのです。
ところが、今は、ロードレース世界選手権は、ハイテク化されてしまい、
レース運びにおいて、レーサーの作戦と経験の部分が小さくなってしまったと聞きます。
今や、レーサーの背中に、ノートパソコンの基盤のようなものを取り付けて、
それで、レーサーの身体面や精神面、あるいはマシンの状況を、
レース監督がコントロールするようになったのです。
レーサーも、ハイテクマシンの一部になってしまったと言えるでしょう。
だから、最近は、ロードレース世界選手権を見ていないのです。
やはり、レーサーの作戦と経験があってこそ、レースは、おもしろくなるはずです。
ところで、あの当時、なぜ、HondaのNSRは、いつもトップスピードが高かったのでしょうか。
それが、謎のままとなっています。
Hondaも、YAMAHAも、SUZUKIも、技術力は、同じだったはずです。
エンジンの部分が、風防(カウリング)に覆われていて、見えないのです。
それを外して、なおかつエンジン音を聞けば、見当がついたかもしれません。